2013年5月2日木曜日

Vintage Fashion Expo Santa Monica(ビンテージ・ファッション・エクスポ・サンタモニカ)


4/28の日曜日・Santa Monica(サンタモニカ)で開催されたVintage Fashion Expo(ビンテージ・ファッション・エクスポ) に行って来ました。
エクスポは、4/27~28日の2日間開催されました。会場の、Santa Monica Civic Auditoriumのには約100のブースが設置され、お天気にも後押しされ、会場は大盛況でした。

今回のVintage Expoは、1800年代から1960年代のドレスやバック・腕時計・靴・アクセサリーなどの出展が多く、一般の人やバイヤーの人達で大賑わいでした。
会場はゆったりと広く、ブースも大変見やすい為、訪れた人達は各ブースをじっくり時間をかけて見て回っているのが印象的でした。

午前11時~午後5時まで
入場料 10ドル
駐車場10ドル
フード&ドリンクの販売有り

会場入り口前に設置されたブティックトラックは、今後もっと増えるであろう要素が大きいですが、現在はまだ目新しい為、来場者はみな足を止めて興味深く車内を監察していました。このブティックトラックについて以前ブログ(ブテッックトラックの記事)を書きましたが、皆様ご存知のフードトラックのように、こちらも車内をブティック仕様にカスタマイズしてあります。

天井には、ビンテージのお皿をランプシェードにした物が飾られ、サムソナイトの旅行カバンを段々に取り付けて棚にするなど、至る所に工夫とアイデアが施されていて関心するばかりです。車内は普通のブテイックのように、取り付けられた数個のラックに洋服がずらりと掛けてあり、それらは1800年代から1970年代の雰囲気が漂い、洋服はもちろん帽子やバック・靴などがずらりと展示販売されていました。

ブティックトラックのオーナーはRommynさんで、ビンテージ服と宝石を20年間取り扱っています。
ブティックトラックを使ってのデモストレーションや販売は、ここ一年ほどだとか。
『自由に移動できるから、リクエストがあれば何処へでも行って、そこですぐ商売ができるのが利点よ。それにみんな「こんな車は見たこと無い、Lovely!!」って、とても喜んでくれるの』と、楽しそうに話してくれました。

このブティックトラック、LAではまだ少ないですが、ちらほらと見かけますので今後はもっと増えるでしょう。家賃が年々高くなるこのご時勢、敢えてお店を構えず、販売許可書があればどこでも(一部規制有り)営業できる利点は、次世代の営業スタイルにも生かされるのではないでしょうか。増え続けているフードトラックのように、可愛い洋服や雑貨を満載したLovelyトラックをあちこちで見かけることもそう遠くないように思えて、つい繁々と隅々の作りを観察してしまいました。
何度見ても本当に"Lovely"です。

会場内に入ると、まるでタイムスリップしたかのようにビンテージ品がずらりと展示されており、値札を見れば更にビンテージ品の貴重さが伝わってきます。「ビンテージなら私に任せて」の空気が会場内に漂い、どんなことを質問しても時間をかけて詳しく説明してくれました。

季節がらか、レース物のブースには若い人が多く、賑わっていました。
レース物のビンテージ服は、その繊細な生地ゆえ、実際に着用する事は難しいですが、ビンテージ風を生かしたデザインの服は絶大な人気で、現代のショップでも売れ筋となっています。レース物は時代が変わっても、多くの女性が永遠に好む素材の一つと言えます。

ビンテージ生地やレースを部分的に使った物では、ワンピースで大よそ200ドル~400ドル以上、ブラウスでも200ドル以下はあまり見ません。リネン物も大変人気で、1920年代の生地は高価で取引されています。計り売りもありますが、大体は日本で言う一反(いったん)からの販売で、価格は相談とのこと、丸ごと買えるのは、お金があれば嬉しい限りです。リネンはライトにあたっても微妙に変色しやすいので、あちこちで変色した物を買い集めるより、出来れば一反買いがお薦めです。

サングラスやバック・靴は、1970年代のグッチやエルメス・ヴィトンなどが多く、今では存在しないカンパニーの物もたくさんありました。現在、70代や80代の淑女達が若い時に楽しんだと見られる、複雑なパターンのドレスやコートも必見です。ヒールが5cm~7cmある靴が人気のようで、クラシカルなその造りと革使いは、現代の物造りのお手本となっているようです。
他にはイタリアンビンテージのボタンや、チロリアンテープ・レース・刺繍糸などが数多くあり、これらは個人で物造りをしている人達に人気です。1960年代の洋服のパターン(型紙)ブースにもたくさんの人で賑わっていました。今では、昔通りのパターンを起こせる人が少なくなってきているのが要因と思われます。

メンズ物は今回少なかったように思いますが、一箇所、素晴らしい品揃えのブースがありました。
Pendleton(ペンドルトン)のビンテージシャツがずらりと並び、隅々を見てもこれと言ったダメージが見られないのには感動です。これほどの物をよくここまでコレクションしたと感心しました。価格も良心的で、日本人のバイヤーも多いとのこと。1970年代~1980年代のサングラスも程度が良く、品揃えも良いのでバイヤーも買いやすいかと思います。

なんだか不思議ワールドに迷い込んだような楽しい時間でしたが、やはりVintageショーならではの空気と言えましょう。閉館の夕方5時まで大変盛況な2日間でした。

 ここまで書いてふと思いましたが、日本人の姿があまり見られませんでした。
恐らく、このショーを知る人があまり居ないのかと思いますが、ドレスやバック・靴などのビンテージを取り扱いになられる方には必見のショーで、一度ご覧になられる事をお薦めします。
レアな一点物や素晴らしい商材が見つかる事と思います。

このショーを見た後、サンタモニカの町や程近いロングビーチにもすぐ行けます。
夜8時まで明るいサマータイムのこの時期、のんびりアンテイークショップやビンテージショップ巡りはいかがでしょうか。 疲れたりお腹がすいたら、おしゃれなカフェやレストランでナイトタイムを楽しむのも”おつ”ですね。

詳細はこちらinfo@usapparelservice.com    芹澤までお問い合わせください。

0 件のコメント:

コメントを投稿