2015年3月18日水曜日

MAGICに4年連続出展のCARROTさん

MAGICに4年連続で出展されているCARROTさん。今回は、初めてJAPAN BRAND セクションにブースを出されました。

当初は、4コマを使い、そして、大々的にブランディングをされ、売上げも伸ばされました。その後、売上げが低迷してしまいました。今回、そのことをMAGICの社長のCHRIS氏に相談したところ、わざわざ東京のショールームに出向いていただき、商品選択をしていただきました。CHRIS氏曰く、最初は日本的なデザインを持っていき、注目をあびて売上げも伸びた。途中からアメリカの市場を意識しすぎて、中途半端なアメリカ的なデザインの商品をアメリカ市場に紹介しようとした。それが、大きな間違いだったかもとのアドバイスを受け、今回は、日本的なデザインでご出展されました。また、ブースにも、アメリカ人スタッフを立たせ、見事に復活されました!設営からの模様です。






2015年3月17日火曜日

MAGIC(マジック)レポート その4

MAGIC (レポート) その4
MAGICのLAS VEGAS CONVENTION CENTERで開催されているセクションをご紹介いたします。LAS VEGAS CONVENTION CENTERは、NORTH HALL、SOUTH HALL、CENTRAL HALLと3つのホールがあり、MAGICは、全てのHALLで開催されています。

WWD MAGIC
セントラルのメインホールで開催されているセクション。ヤングコンテンポラリー、コンテンポラリー、アクセサリー、水着のセクションがあります。JAPAN BRANDのセクションもこのホールにあり、コンコースのFREE PEOPLEなどの有名ブランドが集まっている最高の場所に設置されています。

 
 
 
WHITE
レディズの年代層が少し高いブランドが出展しており、NORTH HALLで開催されています。NORTH HALLでは、ファッションショーも開催されており、バイヤーのVIPが集まるセクションもあります。また会場では、ファッションモデルの撮影もされています。WHITEには、新人デザイナーが無料で自分のブランドを展示できるコーナーもあります。アメリカでは、YOGAがブームになっており、WHITEの一部は、YOGAのセクションが設けられています。
 







 
 


WSA
NORTH HALLでは、価格帯が低い靴のセクションもあります。WSAというセクションで、ほとんどが大きなブースを構えており、無名の低価格ブランドが出展しています。




PLATFORM
靴ブランドが1000社以上出展しているセクション。





SOURCING
SOUTH HALLの二階では、SOURCINGが開催されています。SOURCINGのみ、メイン会場より1日早く始まります。出展企業がお客様となるために、出展企業が、SOURCINGに参加できるように配慮されています。MAID IN USAのOEMメーカーのセクションが毎回拡張されているのが最近の動向です。今回は、DUTY FREEのOEMセクションもありました。




 
 
次回は、2015年8月16日~19日に開催されます。出展にご興味がおありの方は、info@mcrossintl.com までお気軽にお問い合わせください。

MAGIC (マジック)レポート その3

MAGICは、LAS VEGAS CONVENTION CENTERと、MANDARAY BAY CONVENTION CENTERで開催されており、二つのCONVENTION CENTERを行き来するシャトルバスがあります。待ち時間もなく、すぐに移動することが可能です。


まずは、MANDARY BAY CONVENTION CENTERのセクションをご紹介いたします。

PROJECT
デニム系、ユニセックスのブランドのセクション。審査が厳しく、審査に通らないと出展できないセクションです。価格帯は、小売で200ドル前後。日本人のバイヤーの方が、一番多いセクションです。

 
 
MAGIC MENS
トレンディなメンズのセクション。もともと、MAGICは、メンズの展示会で、MENS APPAREL GUILD IN CALIFORNIAの頭文字をとって、MAGICと名づけれました。一時は、MENSのセクションが縮小されましたが、この数年、MAGIC MENSのセクションも毎回拡張されています。
 

 
ENK LAS VEGAS
ハイエンドのレディースのセクション。価格帯は、小売で200ドル前後。洋服、靴、アクセサリーと、この価格帯の、ブランドが出展しています。ブースの作りこみがあまりできないセクションで、商品勝負!です。
 


 
TENT
MAGICの社長のTOMMYが選択したブランドが出展しているコーナーです。高級ブラインドが勢ぞろい!
 

 
TOMMY氏
 
POOL
新ブランドが多く出展しているセクションで、結構クレージー。
 



 
 
次回のMAGIC(マジック)は、2015年8月16日~19日に開催されます。ご出展のご興味がおありの方は、お気軽に、info@mcrossintl.com までお問い合わせください。

MAGIC(マジック)レポート その2

MAGIC (マジック)2015年2月 その2
MAGIC(マジック)に出展されている日本ブランドをご紹介いたします。

TORIO
男性用下着。ブラックランプの元で、愉快にメッセージが浮き出るというユニークな下着。今回で、4回目のご出展。セクションは、1回目、2回目、3回目がPOOL、そして今回は、POOLとPROJECTに2つのブースをご出展。3回目から、結構引き合いを受け、商品がようやく、流通してきたとのこと。

社長の関東さんも、自らブースに立っておられ、多くに人に立ち寄ってもらおうと、こんなTシャツを着ておられました。さすが大阪!
 
GOA
今回二度目のご出展のGOAさんは、ENK LAS VEGASのセクションにご出展。一回目の出展で、サイズや、その他の課題があったので、それをクリアーしての二回目のご出展。年功序列があり、良いブースの場所が取れないのが今回の課題だったとのこと。次回から、違うセクションへの出展も検討中とか。
 
 
RAINBOW
今回が二度目のご出展。前回は、WWD MAGICのJAPAN BRANDセクションにご出展。今回は、WWDのアクセサリーコーナーにご出展。JAPAN BRANDは、人通りも多いセクションだったが、本会上では埋もれてしまっているので、次回は、JAPAN BARANDのセクションに再度ご出展を検討中。NYの展示会にもご出展されており、アメリカの大手チェーン店との取引が決まったとか。おめでとうございます!
 
この商品が大手チェーン店に並ぶそうです。
 
日本革協会の合同ブース
PROJECTに合同ブースをご出展されていました。みなさんの課題は、アメリカでの商品の物流と回収とのこと。初めてのご出展で、今回は感触を掴むためという目的だったようですが、引き合いもあるので、今後どのように対応するか要検討とのこと。PROJECTの社長のTOMMY氏も、立ち寄られました。
 
次回のMAGIC(マジック)は、2015年8月16日~19日に開催されます。ご出展のご興味がおありの方は、お気軽に、info@mcrossintl.com 、までお問い合わせください。

2015年3月13日金曜日

MAGIC(マジック)レポート その1


MAGIC(マジック)レポート

2015217日から19日(3日間)、米国ラスベガスでコンテンポラリーファッションの総合展示会、MAGICが開催された。素材展として大変注目を集めているThe Sourcingは一日先だって16日から開催、翌日から始まる展示会出展者も見ることができるよう配慮されている。マジックでは5000ブランド以上が出展、こうしたブランドにとってOEM先や素材の発掘は必須だからである。 
 
 

ジャパンブランドに対する信頼と期待は大きいとMAGIC主催者から事前に聞いていた。繊研新聞社率いるIFF(インターナショナルファッションフェア)Advanstar社のMAGICの提携プログラムで昨年8月に続き、今年も繊研新聞社がコーディネートする4つのジャパンブランドがWWDMAGICに出展した。

 WWDMAGICにおいては、主催者の配慮によって前回に続きお馴染みとも言えるJAPAN FUN TIME! という大きな電飾看板表示をジャパンブースの上に吊るしてくれた。ブースの前がカフェスペース、その隣にはSUSHI BARが配置され、遠目からでも十分目立った。日本からの企業の出展を中心に今回のMAGICを追いかけてみたい。

 
WWDMAGICでは、昨年8月に続き、アクセサリーの「キューポット」(グラム)、「マシェールコゼット?」(イストワール)が継続参加となった。キューポット、イストワール共に前回に続き実成果のある出展となった。今回の初出展はレディス「アナザーインポータントカルチャー」(マタハリジャパン)、「ウィ,アヤノリュバン」(東京スタイルインプレスライン)の2社。出展企業のテーマは日本のカワイイ(Kawaii)カルチャー、ストーリー性に富み大人が楽しめる素材、モノづくりのテクニックを駆使したアクセサリーなど、ジャパンブランドを全面に打ち出しての米国市場での販路開拓となった。
 
 

キューポットはスイーツをモチーフに〝おいしいジュエリー〟を日本のモノづくりの技術を生かして提案。人と人とをつなぐ コミュニケーションツールとしてのアクセサリーを基本コンセプトに位置づける。身に着けている人も、それを見る人も楽しくなるようなポジティブアクセサリーを創ること、そして、何が飛び出すかわからない謎の壷、それがQ-potと訴える。こういった楽しい気持ちや笑顔の連鎖を世界中に広げ、世界を平和にというのがキューポットの神髄でもある。ブースにはひっきりなしに来場者が訪ねていた。発想のユニークさ、見せ方のうまさ、全体の統一感、絞り込んだテーマ、10’ x 10’のブースをめいっぱい活用したブース作りは好評であった。

次に、マシェールコゼット/ma chére Cosette?

Cosette(コゼット)とは、「レ・ミゼラブル」に出てくる少女の名前で、フランス語で「いらないもの」を指す。他人にとってはいらないものでも、自分にとってはかけがえのないものというブランドテーマ。いらなくなった生地をハンドメイドで編みあげたバッグや
バレリーナの衣装をリメイクしたようなパーティーバッグなどひとつひとつにストーリー性を埋め込んだ物づくりが基本コンセプト。世界中に足を運んで集めた素材を使い、いろいろな場所でつくり、物語を込めた商品を売りにしている。前回に続きブースに立つメンバーも全員がシェフの姿で、10’ x 20’のブースを更に大きく躍動感のあるものに仕立てている。今回、実需につながる内容のある展示会となったようだ。

 代表の加藤秀俊氏は「全ての人が、共に幸福の物語の主人公になるために」を社の哲学に掲げる。社名のイストワール、“Histoire”とは、フランス語で「~の物語」という意味。

ひとつひとつの幸せな物語。シーズンごとの幸せな物語。イストワールのアイテムを通じてお客さまが紡ぎ出す幸せな物語。全ての人が笑顔に繋がる幸せな物語。そんな思いを社名にしたと語る。


 PROJECT

PROJECTには日本皮革産業連合会の会員企業8社が合同出展。ブース全体の統一感もあり、made-in-japanの皮革製品のきめ細かいテクニックや日本らしさを背景にした製品づくりをアピールしていた。日本では小学生の必須アイテムのランドセル、ヨーロッパのモデルが珍しさに魅せられ着用しているとのことで、来場者にも上々の評判とのことであった。

PROJECTのトミー・ファジオ代表もブースを丁寧に見て廻り、出展者と言葉を交わしていた。

 これは後でトミー・ファジオ代表から直接聞いた話しだが、2016PROJECTは単体でパリでの展示会を主催し、2017年にはアジアでの開催を予定している。2017年の開催地はまだ決定されていないが、東京と上海が候補に挙がっている。日本とアメリカのファッション分野の相互乗り入れが更に活発化されることを期待したい。
 
 

 PLAYGROUND

今回新たな展示セクションがマジックに加わった。キッズアイテムを扱うPLAYGROUNDだ。今回が第一回目の試みで初日には大手バイヤーがこぞってお目当てのブースを訪ね商談を重ねたと聞いている。今後、伸びる展示セクションであり、少子化が進む日本企業にとっても注目のPLAYGROUNDと言えよう。
 


 

さてさて、話しは日本企業に戻るが、初めて出展する企業にとっては出展が目的となり、展示ブースでオーダーや引き合い・問合せがあった際の対応がアメリカ仕様になっておらず、ビジネスがその時点で終わってしまうケースが多い。例えば、決済方法もwire transfer(銀行送金)では敬遠される。値段提示もFOB JapanよりFOB USAが望ましい。米国バイヤーにとって抵抗のない対応がビジネスを円滑にしてくれる。同時に、輸入代行、米国での在庫や発送代行などをやってくれるパートナー先を見つけることも重要となる。ビジネスの立ち上げ時は、その後のビジネスがどう展開するか予測がつかないため、極力、経費を押さえ、いい現地パートナーとの提携が大事となる。海外出展する企業の課題はいくつもあるが、3年は是非継続をして出展してもらいたい。自社製品を知ってもらいアメリカでの販路開拓を本気で取り組んでいることを分かってもらうためにも継続出展は大事な点である。今回、マジックに出展した企業にはこの8月のマジックにも引き続き出展してもらいたいと切に願う。

 次回のマジックは8 17日〜19日に開催。皆さん、現地でお会いしましょう。ご参加、ご出展にご興味がおありの方は、お気軽に info@mcrossintl.com までお問い合わせてください。