2013年5月17日金曜日

Rose Bowl Flea Market(ローズボール・フリーマーケット)レポート/第一回



パサデナで毎月第2日曜日に開催されるRose Bowl Flea Market(ローズボール・フリーマーケット)
先日、ロングビーチ・フリーマーケットをレポートしましたが、今回はローズボールのフリーマーケットをレポートします。

フリーマーケット会場であるRose Bowl (ローズボール)は、毎年1月1日にアメリカで最も歴史が古いフットボールゲームと、ローズパレードが開催されています。
このスタジアムで、毎月第2日曜日にフリーマーケットが行われ、世界中で開催されるフリーマーケットの中で最も有名な『フリーマーケット/蚤の市』となっています。

毎月2,500社以上のベンダー、及び20,000人の来場者が集まる、Rose Bowl Flea Market(ローズボール・フリーマーケット)は、今年で45年目を迎えました。45年前当時は、100のベンダーと200人弱の来場者ほどの規模でしたが、トイレや会場の改善に力を入れ、投資家達から多大なサポートを受け、現在まで成長しました。今や他州はもちろん、世界中からバイヤー達が買い付けに訪れています。

現在、会場は3つのセクションがあり、アンティークセクション、ビンテージクロージングセクション、クラフト(新商品)セクションと分かれています。
今回は、3回に分けてレポートしますが、先ずは『アンティークセクション』をお伝えします。

今回開催された第2日曜日は、Mother's Day(母の日)と重なり、通常より3割~4割ほど来場者は少ないとのことでしたが、それでもお昼のピーク時には、すれ違うのも大変なほどの人出でした。
また、この日は朝から記録的な暑さになり、風の無い真夏日のような一日でした。
レモネードやビールが良く売れてて、思わず筆者もレモネードを買いましたが、キンキンに冷えてて、暫し涼を楽しみました。

ロングビーチ同様、早朝4時半には、既にベンダー(販売者)のトラックが長蛇の列を作り、ゲート入場の順番を待っています。アーリータイム料金(早朝料金)で入場するバイヤーも多く、まだ暗いうちからカートを引いて会場に向かいますが、ゴールデンウイークが終わったこの時期、日本からのバイヤーが少なくビンテージの方でもあまり見かけませんでした。この時期は競争相手が少ないので、案外狙い目かも知れません。

会場に入ると先ず、アンティークセクションとなります。

当然ながら古い物・珍しい物・1点物などが所狭しと並べられ、どこを見ていいのか分からなくなるほど、ぎっちりブースが並んでいます。コカコーラーやペプシの木箱、鉄製品などは相変わらず人気で、価格も少し安くなっています。只、釘を1本も使っていない『はめ込み式タイプ』は、どんどん高くなってきています。鉄製の机やテーブル・椅子は段々古い物が少なくなってきており、近年ではアンティーク風にリメイクされた物をよく販売しています。古い鉄や木片を使ってテーブルを作ったり、新しい椅子にビンテージの布を貼って風合いを出したりなど、色々工夫が見られ時代の移り変わりを感じます。

もの凄い人垣が出来ているブースがあったので覘いてみると、そこにはアンティーク好きにはたまらない物達が山積みになっており、次から次と売れていきます。口の広いガラスのビン・パンを焼く為に工場で使ったパン焼型・麻と革のショルダーバック・ウイスキーの木箱・カフェの椅子・ドアノブ・貸金庫で使われたセーフテイBOXなど、どれもヨーロッパのティストで、ここのブースは特に人気でした。

人気の理由は品揃えだけでなく、価格が低めに設定されていて購入しやすいのと、ベンダーさんが陽気で楽しくとても親切でした。人種によって価格を変えるベンダーさんも多い中、このように誰にでも公平な販売方法は本当に嬉しいものです。現に二人しかいないベンダーさんに代わって、購入者同士が値段を教えあってるのが、とても微笑ましい光景でした。ざっと一周し、お昼過ぎに戻ってみたら、既にほぼ完売状態で、置いてある商品には購入者の名前が書かれたポストイットが、ずらりと貼られていました。

ベテランのバイヤーに聞いたところ、フリーマーケットでの鉄則は『購入を迷ったら買え!』『必ず値切れ!』だそうです。『後で買う』は絶対後悔するとも言います。迷った挙句購入せず、後になってやっぱり欲しかった・・と、後悔したことはきっと誰にも一度や二度あったかと思います。バイヤーも多いローズボールフリーマーケットでは『早い者勝ち!』がお約束ですが、買って後悔するのではと、ハラハラ感も多少ありますが、是非、実際に訪れて楽しいハラハラ感を体験されてはいかがでしょうか。
きっと、楽しい旅行の思い出になる特別な一品に出会えるかと思います。

次回は『ビンテージ・クロージングセクション』の様子をレポートします。
ご視察にご興味のおありの方は、info@usapparelservice.com    芹澤までお問い合わせ下さい。

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