Rose Bowl Flea Market(ローズボール・フリーマーケット)レポート/第2回

パサデナで毎月第2日曜日に開催されるRose Bowl Flea Market(ローズボール・フリーマーケット)。
会場は3つのセクションがあり、アンティークセクション、ビンテージクロージングセクション、クラフト(新商品)セクションと分かれています。

前回のアンティークセクションに引き続き、今回はレポート第2回
『ビンテージ・クロージングセクション』をお伝えします。

『ビンテージ・クロージングセクション/古着』は、スタジアムのメインゲートに向かって左側にあります。通称「橋の向こうとか、川の向こう」などと言われる場所で、橋が架かった下には細い川が流れ、その橋を渡った一帯が、ビンテージクロージングセクションとなります。アンティークセクションとはまた違った空気が流れ、普段あまりお目にかかれないような品々が、ハンガーにかけられ、色とりどりのドレスは花が咲き乱れるよう、ひらひらと風に舞って壮観です。

このセクションは日本からのバイヤーも多く、当然ながらどこを見ても日本人だらけです。あちこちで飛び交う日本語を耳にしながら見ていくと、中東出身と思われる男性が流暢な日本語で『安いよー!』と声をかけてきました。価格を聞くと一瞬考えて、それから高い価格を提示してきますが、それは軽くあしらって次に進むことにしました。他の外国人も、日本人を見るとすぐ声をかけてきますが、やはり日本人バイヤーは、彼らにとってとても良いお客さんなのだと改めて思いました。

それにしても凄いのは、ブースの面責に対して物が大変多く、テーブルでは間に合わずその下に直接並べられています。大体が隣のブースまではみ出している状態で、どこからどこまでがどのブースか分からなくなっています。でも、皆あまり気にしていない様子です。


靴にいたっては、１ブースだけでも300足以上がずらっと並べられており、目利きのバイヤーは次から次と持参した大きな袋に入れていきます。見ていると、どうやらデザインではなく、ブランドをチェックしている様子。真似して見ていたら、どこのブランドを探してるの?と、聞かれ、もし欲しいブランドがあれば探してくるよ！と、メキシカンの元気なお兄さんが声をかけてきました。もし、お探しのシューズブランドがありましたら一度リクエストして見るのも良い手かもしれません。

『ビンテージクロージングセクション』には、様々な(古着)がありますが、大人気だったデニムやアロハシャツなどはもうあまり見かけなくなりました。有るには有りますが、まだ新しい物ばかりでビンテージとは言えません。この頃人気があるのはバックで、1950～1960年代頃に生産された、グッチのバンブーバックやビットモカシンなどです。多少コンディションが悪くても高めで売れ、4～5点出してもすぐ完売となるようです。

それからパタゴニアやノースフェイスなどのダウンジャケットも、探せばまだありますが子供用があまり無いのか、大人用に比べて少し高めかと思います。他にはリネン素材のワンピースやブラウスも人気ですが、リネンは変色しやすいので良いコンデションの物を見つけるのは難しくなっています。

また、最近リメイク物も多く、フランスのコックコートやドクターが着る白衣を、コート仕立てにしたり、ワンピースにした物をよく見かけます。とても良く出来ていてアイデアに感心します。


色々関心しながら見ていくと、大きな箱だけが山積みに成っているブースがあり、何かと思ったら1点づつの販売ではなく、パレット売りだと分かり驚きました。中にどんな物が入っているのか分かりませんが、画像を見ても分かるようにとにかく凄いとしか言いようがありません。さすがアメリカ、ダイナミックです。1パレット幾らなのか、残念ながら聞き忘れてしまいました。

関心ついでにもう一つ、会場奥の方に『スペシャル』と、カタカナで書かれたブースを発見しました。
何かな?と思い、詳しく見てみると『格安日本発送！』と謳った、K-TRUCKING.CO.運送さんが出展されていました。ローズボールで購入した物を、速やかに出来るだけ安くDoor To Doorで届けてくれるそうです。もし見かけたら是非、ご相談されてはいかがでしょうか。

何年前になるか定かではないが昔、LEVISやNIKE AIR JORDANなど、古着の買い付けをされていた方の話ですと、午前１時に行ってパーキングで商品を物色し、良いのがあればその場で購入し、そしてまた5時から正式に入場して買い付けをしていたと話してくれました。今はあの時ほど古着が少なくなってきたが、必ず新時代にマッチした　”モノ”　があるはずだと言います。そのマッチする物は何か？それを探しに一度はRose Bowl Flea Market(ローズボール　フリーマーケット)を訪れるのもイイですね。

次回は『クラフト(新商品及びアイデア商品)セクション』をお伝えします。

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