2009年9月18日金曜日

ABC Kids Expo 2009年9月13日~16日






ABC Kids Expo 

                                    2009年9月13日~16日
                                Las Vegas Convention Center

2009年9月13日〜16日、ラスベガスでABCキッズ・エキスポが今年で7回目の開催になる。
赤ちゃん 、および子ども用品の関係企業団体が主催する展示会で毎年900社以上の出展がある。 
主催者発表によると今年の来場者数は、13,593人と昨年の13,721人を下回ったがバイヤーは5,984人と前年の5,855人より増加した。
広い会場には、マタニティグッズ、授乳用品、赤ちゃん用品、離乳食、洋服、家具、インテリア用品、バギー、教育用品、などが並んでいる。
会場を見た限りでは、日本からの出展企業は1社。日本のマスコミも取材に来ていた。

今年開催された他の展示会 と比較すると、展示会全体として余裕が感じられた。
最近は、資料を入れるバッグすら配らない展示会が増えているが、今回は布製のバッグをあちらこちらで受 け取った。
昨年はよく見られた、紙袋やビニールの袋はあまり見かけない。
繰り返し使えるエコ的なバッグでなければ、環境に配慮していない企業と判断されるのケースもある。
この展示会の出展社は、デザインを重要視する商品が多いこともあり、ブースもきちんとデザインされている。
だが全体を見回すと、今年は出展社数も少なく展示も地味になっている。
次回は、2010年10月10日〜13日、ラスベガス・コンベンションセンターで開催される。

2009年7月28日火曜日

California Gift Show  2009年7月17日~20日





California Gift Show
  カリフォルニア・ギフト・ショウ
        2009年7月17日~20日
     Los Angeles Convention Center 
(ロサンゼルス・コンベンションセンター・LAマート・ショウルーム)

小売業向けのトレードショー、カリフォルニア・ギフト・ショーがロサンゼルスコンベンションセンターで開催された。
この展示会には、小売業のバイヤー達が他州からも直接買い付けに来る。
今 年1月に開催された展示会はかなり縮小されている。
会場は前回と同 じロサンゼルス・コンベンションセンターのサウスホール。
3つの展示会場をあわせて約580社と、これにLAマートに常設でショウルームを持つ企業300社が加わる。
1月のショーで感じられた雑然とした印象はない。

調べてみると、カリフォルニア・ギフト・ショーは今年5月に LAマートを所有するMMPIに買収されて いた。
1月の展示会では、LAマートと合同になった。
この頃から買収交渉は進んでいたのだろう。 
新しい運営会社MMPIはLAマートを始め、ニューヨーク、ワシントンDC、ボストン、シカゴデザインセンターを運営し、年間300以上のトレードショウ を開催している。
MMPIのオーナーはヴォルナド・リアリティ・トラスト(VNO)であり、この企業はニューヨーク証券取引所に上場している。

この夏の展示会は、いつもはクリスマスギフトのショップ向けの最終商戦なのだがパーティ用グッズはみあたらず、クリスマス用デコレーションもギフトも姿見かけない。
個人消費がまだまだ落ち込んでいるせいか、アクセサリー、バッグ、Tシャツ、帽子など実用的なファッション小物が出展社の多くを占める。
この展示会の常連 JPT America, Inc のブースでは、日本のステイショナリーを中心に小さく可愛らしい商品が並んでいる
興味深いのは、最近日本でも人気のおもちゃ消しゴム。
日本同様、アメリカでも小さな子供達の間で交換することがブームになってきているそうだ。
消しゴムコレクションのボックスに2000のオーダー入ることもあるという。
ばら売りで1つ99セント。子どものお小遣いでも購入可能な価格が人気の要因でもある。

もう1社、ケーキのデザインをしたタオルで人気の株式会社プレーリードッグがカリフォルニアに米国法人Prairiedog America, Inc.を 設立しており、この日も出展していた。
一見本物のケーキショップと見間違うようなブースと、スタッフの衣装が目を引く。
細部まで丁寧にデザインされた商品は、通りかかった来場 者の足を止める。
価格は小売価格が6ドル~30ドル程。
この企業、頭痛の種はコピー商品だそうで、中国ではロゴマークまでそっくりまねた商品が出回っているという。
アメリカを始め 、ヨーロッパの展示会まで脚を伸ばしている。
理由多々あるが一つは、出展していないとコピー商品の方が本家として認知されてしまうからだという。
怖い話しである。

取材をしていて不況を嘆く声も多く聞こえた。
だが、不景気を嘆きながら従来通りのやり方を続ける企業は消えてゆきそうだ。
厳しい今の時代、新しいマーケティングとデザイン、こちらに切り替えられた企業は次の時代を開いていくと信じたい。