2011年1月25日火曜日



CALIFORNIA GIFT SHOW: JAN2011(カリフォルニア・ギフト・ショウ)







Los Angeles Convention Center
コンベンション・センター : 2011年1月21 - 24日
L.A.MART : 2011年1月18 - 24日



概要/
パーソナルギフトと生活雑貨の見本市としては全米最大級のショー、西海岸では最大の規模を誇る。コンベンション・センターとL.A. MARTショールームの2会場で開催され、会場間は専用シャトルにて移動する事ができる。
出展者数・来場者数:
1,101社 / 約24,000人

会場の様子/
夕方、会場が閉まる直前に行ったせいか前回より随分来場者が減っていた気がした。ブースの数も減っていたような気がするが、カテゴリーごとに分けられていて写真のような案内もあり目当ての商品カテゴリーの展示が見つけやすくなった。

出展カテゴリーがとても広いのがこの展示会の特徴かもしれない。ベビー向け商品やスナック類、家具におもちゃ、文具にアクセサリーとあらゆる種類の新商品に出会うことができる。今回キッチン用品のセクションが比較的賑わいをみせていたようだった。

比較的人が少ない夕方を狙うと、ゆっくりと出展者と話をする事ができるのでおすすめ。
L.A. MART/
コンベンション・センターからバスで10分ほどのところに位置する。ギフトデザインセンターセンター2階のショールームには、全米から集まった200ブランドのブースが並んでいる。コンベンション・センターの展示会場は午後6時に閉まるが、会期中金曜日のL.A MART会場は午後8時まで延長され、バイヤーたちは夜の買い物を楽しむ事が出来る。
2階のアクセサリー関連のブースが並ぶエリアはとてもにぎやか。ハンドメイドアクセサリーやキャンドルなどが中心で、とても可愛らしい雰囲気。デザイナーがブースに立っている事も多く、その場でオリジナルデザインの相談も前回に比べ、ソイキャンドルなどオーガニックキャンドルを扱うブースが増えていたように思う。今、1番注目を集めているカテゴリーなのかもしれない

L.A. MART
1933 S. Broadway | Los Angeles, CA 90007

次回の開催予定は2011年7月
JULY 2011 CALIFORNIA GIFT SHOW
L.A. MART: 7月 19 – 25日
コンベンションセンター: 7月22 – 25


お問い合わせご質問は、お気軽に info@mcrosscorp.com までご連絡ください。


2011年1月15日土曜日

Accessories the Show



2011年1月9日~11日、ニューヨークのJavits Centerにて、Accessories the Showが開催された。
Accessories the Showの出展者は約450社、MODA とFAMEのレディスアパレルの展示会も同時開催された。この3つの展示会に展示されたブランド数は、約1,400社来場者は約8,000人。
アメリカの景気が回復傾向になるのか、来場者は昨年度の1月の展示会の15%増と発表されている。Accessories The Showは、1月、2月、5月、8月、9月と年5回開催されている展示会で、アクセサリーの展示会では全米一の規模。
ターゲットは女性の20代後半以上の消費者を狙ったブランドが多く、西海岸のアクセサリーの展示会と比較すると、若干年代層が高い印象を受けた。また、価格帯が高い商品を取り扱っているブースの方が人が入っていた。
バイヤーはNYを中心とするイーストコーストやカナダからの来場者が目立ち、商品も、ビーチ系カジュアル物より、都会系のものが多い。
NYの展示会は、西海岸と比較すると規模は小さいが、かなり充実している。会場の配置からして、見逃すブースが少なく、どのコーナーも均等に人が入っており人の流れもあった。Accessories The Showに関しては、鉄パイプでブースの骨組みがされており、その中に、棚やディスプレイを設置するよになっているので独は作れない。結果逆に商品が目立ち、バイヤーにとっては買付けしやすいと思う。これもこの展示会の特徴とも言える。 次回は、2011年2月20日~22日、Javits Centerで開催される。



No comments:

2011年1月14日金曜日

アメリカのデパートの仕入れシステム


日本でも企業の社会的貢献(CSR)が重視されるようになりつつあるが、アメリカにおいては、この企業の社会的貢献が、デパートの仕入れシステムにも取り入れられている。

アメリカの代表的な大手デパートMacy's, Nordstrom, Bloomingdaleなどは、仕入先を検討する上で一番重要な点として仕入先の行っているCSR活動とあげており、どれだけメーカーや卸業者が社会貢献活動をしているかが大きな評価点となっている。CSRといえば日本では、貧しい国への寄付や、環境問題への取り組みなどが考えられているが、これらのデパートは、職場環境・従業員に対する賃金制度・福利厚生を含む詳細まで第三者を使って抜き打ち調査するほど重視している。

多くの商品がアジア諸国から輸入されている。最低賃金以下の低賃金で働かせていないか、チャイルドレーバーは使用していないか、工場には従業員あたりの相当数のトイレがあるか。工場内の空気は安全化など、チェックポイントは50ページ近いマニュアルにまとめられている。

また、環境破壊を引き起こすような材料を使用してないかも重要点である。何年か前ヨーロッパのメーカーIKEAが、森林伐採が禁止されている地域の木を使用しているメーカーからの家具を購入して販売したとして、ヨーロッパでボイコット運動がおき売上げが25%以上も下がった年があった。このようにデパートや量販店においては、消費者のよるボイコットなどにより大問題になりかねない。そのため、職場環境同様、資材の抜き打ち検査も頻繁に行われているとのことである。

また、デパートのCSRの一貫として中小企業支援活動というものもある。ほとんどのデパートや量販店において、DIVERSITY PROGRAM(人種は社会経済的な多様性プログラム)というものを持っており、全仕入れの30%はマイノリティ企業から仕入れると社内取り決めがある企業も多い。マイノリティとは、白人以外の人種のオーナーが51%以上の株を持っている企業または女性が51%以上の株を持っている企業のこと。The National Minority Supplier Development Council やThe Women’s Business Enterprise National Councilなどの団体でマイノリティ企業として認定されると、デパートに特別枠でのアプローチする事もできる。

今後も、更にこれらが重視されるようになるであろうと思われる。企業にとって、IRレポートが一番大切だった時代から、CSRレポートが重視される時代になってきた。アメリカのCSRの動きは非常に面白い。もちろん、社会的貢献は利益やマーケティングのためではないが、CSR活動は今では大きく企業のブランディング・マーケティングに関わっているように思う。

今後は、マーケティング戦略の中のCSR活動を紹介していきたいと思う。

お問い合わせご質問は、お気軽に info@mcrosscorp.com までご連絡ください。