2013年7月14日日曜日

Flint and Tinder (フリント&ティンダー)の成功

アメリカの紳士服の売り上げが、2012度には全体で1%の伸びを見せ、57億ビリオン(約5兆7000億円)に達した。特に男性下着の売り上げの伸びは顕著で、前年比13%増加し、この成長の立役者ともいわれている。

その男性下着売り上げ増の火付け役は、ニューヨークから発信された Made in USA にこだわった下着ブランド、Flint & Tinder(フリント & ティンダー)である。Flint and Tinder (フリント&ティンダー) の設立者であり、現CEOJake Bronstein (ジャック・ブロンスティン) によると、”男性下着は今までアメリカ国内で、これほどまでに大量生産されたことはなかった“ と語る。彼が20124月に仕掛けた男性下着のキャンペーンが引き金となり、5,500人もの後援者を募るほどの大盛況を博し、当初の目標の10倍にあたる$300,000(約3千万円)の寄付を集めた。その後もこの勢いは、衰えることを知らず、1年以内に200万ドル(約2億円)の利益を達成した。そのキャンペーンの要素のひとつ、“10-Year Hoodie” と名づけられた商品に付随する保証(10年間無料補修)が、更なる成長を加速させた。

彼の計画はこれで終わりでなく、さらにMade in USA にこだわるべく、自社工場の建設を進めている最中。そんな彼にどうしたらアメリカ製のブランドを立ち上げられるのか聞いてみると、独自の持論を展開させる。彼の持論には、3個の鍵となるステップが語られている。
まずは、適正な商品と信念を選択すること。驚くことにJake Bronstein (ジャック・ブロンスティン)は、アパレルの経験が全くなかった。ただ、彼は見過ごされがちなアイテムに目をむけ、製縫産業に新しい活力を与えた。
さらにJake Bronstein (ジャック・ブロンスティン)は 「よい商売をするべき」と。「アメリカ製がセールスポイントになり得るのは、他の全てが完全に同じ場合」と。結局、企業がどのように米国内でより良い収益を得るべきかについてわからない限り 、どんな投資家でも、2倍の利益を上げるためにアジアに製造拠点を移したい。だが、Jake Bronstein (ジャック・ブロンスティン)は解決策を見いだした。たとえば、Flint and Tinder (フリント&ティンダー)は「JIT-Just in Time」を実験的に行っている。注文が入ってから製造工程に入るため、抱える在庫が10分の1となる。そして、Made in USAの付加価値についても顧客の心を掴んだ。、下着についてくる10年の保証が機能するのは、アメリカ国内の工場へ製品を簡単に送ることができるからでもある。

最後に 「己の道をを切り開く」ということ。「自社工場建設が本当に成功する唯一の方法である」と、彼は主張する。「それは、伝統という箱の外から生まれる」。言い換えると、何かを起こらせるには、どのように始めるかが決め手となる。

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